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私たちの暮らし、サルたちの暮らし―
グローバリゼーションの中の自然保護

霊長類を未来へつないでいく。
日本モンキーセンターには、60種以上のサルたちが集まっています。
アジア、アフリカから南米まで、世界各地のサルたちが、毎日、違う素顔を見せてくれる、よそにはないサル専門の動物園です。
その醍醐味のひとつは、彼らの故郷 が「世界中」に広がっていること。


サルという動物は現在、地球上でもっとも繁栄していて、熱帯を中心に、ほかの動物には見られない分布域の広さを誇っています。
「南米にも、アフリカにも、アジアにもいる動物は?」という質問はまるでなぞなぞですが、“樹の上で暮らす”という特殊技術を身につけたサルは、各地で自然環境に適応しながら進化してきました。200種あまりもいるサルの暮らしは、地球環境の多様さの縮図といってもいいでしょう。

日本モンキーセンターのミッションは、そんなサルたちを実際に観て、感じて、知っていただくとともに、彼らの野生の仲間を守り、「地球社会」の平和共存に貢献することです。
60を数える故郷にいる、仲間の多くが繁栄から一転して、絶滅危惧種といういわば“不名誉”な立場に追い込まれている現状は、私たち人間の勢力範囲が、あまりにも急激に拡大しているからにほかなりません。

「日本にはニホンザルがいて、
最近は増えているぐらいなんだから、
自然も豊かなんでしょ?」


「日本にはニホンザルがいて、最近は増えているぐらいなんだから、自然も豊かなんでしょ? クマとかシカとか、野生の動物もたくさんいるんだし、関係ないんじゃないの? 生息地の国の人たちが守ってくれなきゃどうしようもない」

いえいえ、日本の自然や野生動物が守られているように見えるのは、私たち日本人の暮らしの基本が、ほとんど海外依存になったおかげです。
主食のお米こそ自給していますが、お豆腐や納豆、しょうゆの材料に欠かせない大豆の自給率はたった6%(食用に限っても20%)、家を建てるための木材も、80%を輸入に頼る現実があります。




日本人が普段、何気なく食べたり使ったりしているもののおかげで、遠い熱帯の野生動物の棲み処を荒らしているとしたら、やはりその責任は重大です。しかも困ったことに、経済のグローバリゼーションが世界の隅々まで行き渡ったおかげで、ますますその因果関係がわかりにくくなってしまいました。こういった環境問題は不公平で、自然に頼って暮らす世界でもっとも貧しい-言い換えれば、もっとも環境破壊の原因とは縁遠い-人々と、豊かで多様な自然が残る生態系に、まずしわ寄せが来るのです。

そこで日本モンキーセンターでは、地球上に残された稀少な自然環境と、サルを初めとする野生動物の保護に貢献するため、国際保全事業部を立ち上げました。現地政府や住民コミュニティが展開するプロジェクトへの国際協力を通じて、地域の持続可能な開発をお手伝いし、自然と共存できる社会づくりを目指していきます。

皆さまの温かいご支援をお待ちしております。





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