ナナミゾサイチョウのカップル ‐ ブータンのバードウォッチング
今月初め、秋篠宮家の眞子さまが、20年前にお母さまの紀子さまに贈られた、思い出の式服”キラ”を着て交流された、幸せの国ブータン。華やかな赤いブラウスとスカート、それに青の上着のコントラストが印象に残る装いでした。

ブータンはヒマラヤの山麓の小さな国ですが、案外、緯度が低く沖縄と同じぐらい。急峻な山肌にうっそうとした森林が広がり、緑一色の地味な国土に、こんな色とりどりの民族衣装が発達したのが不思議なくらい。中でも王家を象徴するのは黄色で、公式の場では王はいつも鮮やかな黄の袈裟をまといます。
でも、地味な森の中でサイチョウたちに出会うと、そのトロピカルな色合いに「これだぁ!」と納得。中でもナナミゾサイチョウは、オスメスで違う原色くっきりの組み合わせが、周りの緑に映えて目立ちます。ピンクや金色に輝くゴールデンラングールも、ゴージャスそのもの。

こんなところから、ブータンの人たちの色彩感覚が養われていたら、日本人と似ていて違う自然との触れあいの証拠かも知れません。ブータンの森の王者は、あの肉食獣最大の、黄色い“トラ”なのも、因縁めいています。

今回はこのナナミゾサイチョウの巣ごもりの様子が、ブータンのロイヤル・マナス国立公園から届きました。IUCNによれば、ナナミゾサイチョウ自身は、ブータン南部からミャンマー、ラオスやタイにも生息し、それほど珍しい種類ではありません。

それでも、巣の中で卵を温め続けるメスに、ブラックベリーを届けるオスの様子が、こんなにはっきりファインダーに収められることは、あまりありません。この巣は2年続けて使われていて、貴重な映像を手に入れることができました。こうやって、ペアで協力しながら、卵をかえすのだそうです。
眞子さまのご婚約の明るい話題にもぴったりな、映像をお楽しみください!(国際保全事業部 岡安 直比)
左がメスで右のカラフルなのがオス。ナナミゾサイチョウの年齢は、くちばしに刻まれた黒い筋の数で数えます。(撮影:© Chening Dorji / WWF Bhutan)
2017年6月25日更新
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