ヘビの産卵
モンキーセンターは自然豊かな場所にあり、毎日のように、園内で野生生物を見かけます。例えば、木にはカブトムシやクワガタが歩いていたり、園路ではトカゲたちが日向ぼっこをしていたり。アナグマが逃げていく姿も見かけました。

そんな中、6月のとある日に、伊谷園長から無線が入りました。『南米館のところでシマヘビを捕まえた。KIDSZOOで要るか?』と。身近な生きものを知ってもらうために、展示に必要だ!と考え、ヘビをいただいて大事に飼育をしていました。

すると7月23日、なんと卵を産みました。6卵です。予想外の産卵だったため、慌てて産卵床をつくり、無事に孵化してもらう準備をととのえました。

ヘビの卵の殻には目に見えないほどの小さな穴が多数あいており、産み落とされた後は周りの水分を吸って、卵は大きく膨らみます。そのため、ヘビの体よりも大きく見える卵となります。 しかし、いったい身体のどこにこんな大きな卵がたくさん入っていたのだろう?と思うほど、卵は大きかったです。

シマヘビの産卵期は7~8月で、だいたい50日くらいで孵化します。KIDSZOOの卵は、9月中旬に孵化予定となりますので、今からその日が待ち遠しいです。もしかしたら9月頃になると、園内でも、孵化したばかりの野生の小さなヘビたちが遊びに出てくるかもしれませんね。
(附属動物園部 KIDSZOO担当 小泉有希)

2017年8月20日更新
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