ハラハラドキドキ
2014年に生まれたチンパンジーのマモル。ずいぶんと大きく成長しました。

生まれたときからずっと両親との“家族”生活をしていたマモルですが、1年ほど前から、新しい仲間が増え、やさしいマリリンと抱擁したり、気難しいフジコおばさんとも遊んだりする毎日です。

そしてこの夏、さらにジミーおにいさんとも一緒にすごすようになりました!

一緒になるための準備として、3か月間ゆっくり時間をかけて顔合わせをおこないました。

遊びざかりのマモルと、追いかけっこが大好きなジミー、きっとふたりは仲良くなって遊びまくるだろうという期待と、いくら遊び好きとはいえ立派なオトナオスのジミーが万が一、小さなマモルに対して本気で攻撃をしたら・・・という不安をかかえながら。

そして、たくさんのスタッフが見守るなか、初めてジミーと一緒になったマモルは、警戒するお母さんをよそに、なんとひとりでジミーに近づきしっかりと挨拶にいきました。でもすんでのところで引き返していました。やっぱり怖かったのでしょう。見ている方としてもちょっとハラハラしましたが、なんて勇猛果敢なのだと感心しました。ジミーも緊張はしていましたが、マモルに対して攻撃するそぶりはなく、時間がたつにつれ、怖がりながらも一生懸命近づいてくるマモルに対してジェントルマンな態度で対応するようになりました。

そして一緒にすごすようになってしばらくたったある日、ふたりが遊ぶようになりました!!マモルは笑顔を見せながら、ジミーの懐にもぐりこんでレスリングごっこをしていました。



また最近では、ジミーが軽快に走り出してはマモルを振り返り、追いかけっこをしようとよく誘っています。マモルも走ってついていくのですが、お母さんと離れすぎてしまうと不安になってひき返してしまうので、ふたりの追いかけっこが3秒以上なかなか続かないという歯痒い状況が続いています。いつか、ふたりで運動場をぐるっと一周するような追いかけっこができるといいなと思います。
(附属動物園部 アフリカセンター  廣澤 麻里)
2017年9月5日更新
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