キツネザルの同居

野生のキツネザルの生息地はマダガスカルというアフリカ大陸の南東に位置する島で、面積は日本の約1.6倍です。この限られた面積に現在90種以上のキツネザルがくらしています。多くの地域で複数種のキツネザルが共存しており、種ごとに樹上性・地上性、昼行性・夜行性など、生態が異なります。

そんなキツネザルたちの共存や棲み分けを再現することを目的に、キツネザル3種の異種同居を試みています。はじめにクロキツネザルとブラウンキツネザルの同居を試みましたが、まあこれが相性の合わないこと。出くわすと威嚇し合います。ひどいときには取っ組み合い…。なんとも難しい空気が漂います。現在はいろんな組み合わせをおこなった中、比較的相性の良かった、エリマキキツネザル♀オレガノとクロキツネザル♀サンの同居を先に進めています。


またこの2頭の同居が落ち着けば、他のキツネザルたちの同居にも挑戦していきます。そんなキツネザルの同居の様子をぜひご覧いただければと思います。
(附属動物園部 Waoランド・マダガスカル館担当  中久木 愛)

2017年11月5日更新
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