新人の通過点、他部署での研修
『新人は各部署に研修に行く』というルールがあり、このたび1年かけてやっと全10部署の研修が終わりました。来園者との距離が1番近い入園ゲートとビジターセンターで来園者との交流を、2番目に来園者の声を近くで聞けるKIDSZOOとWaoランドで来園者との交流と飼育管理を、他の部署では主に飼育管理作業について学びました。
来園者との交流では子供たちと話をする機会がたくさんありました。どのような話し方をすれば興味をもって聞いてくれるのか、なかなか難しい課題でした。現在の担当部署、Waoランドにも多くの子供たちが遊びにきてくれるので、この経験が生かされています。
一方、飼育作業を行う上で、部署それぞれで時間の配分が違いました。午前中に作業を集中させて午後は融通がきくように調整している部署、1日を通してさまざまな作業がある部署…。おおまかな作業の流れが分かると、「今の時間ならばあそこの部署が忙しいはずだから、ちょっと手伝いにいこうかな?」など、お互いに助け合うことができます。
さらに、リンゴ1個でも切り方によって時間節約ができ、限られた時間の中でもちょっとした工夫で、多くの時間をサルたちの観察に充てることができました。また、給餌用バケツや給餌場所に種名が書かれていたり、エサ量がg単位で決められていて掲示してある部署もありました。これは別部署の担当者がフォローに入るときに、間違いが起こりにくい良い方法だと感じました。サルたちの健康管理を行う上でも、栄養状態が分かりやすいです。時間の使い方や作り方、健康管理法などのアイデアを盗み、さっそく自分の担当部署で実践してみようと思います。
(附属動物園部 キツネザル類担当  小泉 有希)
2018年2月5日更新
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