フランソワルトンの♂ベロの仲間入り
2017年11月8日に浜松市動物園より来園したベロは、担当者の方より「気の強い個体ですので少し長い目で、時間をかけて慣らした方が安全かもしれません。」との情報をお聞きしており、緊張の中迎え入れました。
来園当初は全然人を怖がらず、手をがんがん出してくる、確かに気の強そうな釣り目のオスがやってきた!という印象でした。11月12日リンリン・ニイとのケージ越しでのお見合い初日、不思議そうにのぞき込み、人に対する時とは違う、優しい声で2頭に向けて鳴いていました。
11月21日お見合い第二段階、2頭のいる部屋にケージのままベロを入れてみました。絶対どちらかに掴みかかるんだろうという予想とは裏腹に、手を出さず、逆に2頭に餌を取られてしまいました。どうやらこの段階では元からいる2頭の方が優位なようでした。
こんなお見合いを続け、ケージ越しとはいえ3頭一緒に餌も食べることができているし、ケンカもない。そしてついに2018年2月9日、初同居をおこなうことにしました。口では「きっと大丈夫でしょう。」と言っていいながら、心の中ではドキドキがとまりませんでした。そして同居の瞬間、最初の接触は娘のニイから、突然ベロの頭をパシッと叩いたのです。ケンカが始まると思ったのですが、ベロは全く反撃しません。またしても予想を裏切ってくれます。その日はまだまだ3頭に距離がありましたが、ケンカもなくホッとしました。
その数日後、作業の合間にフランソワルトンの部屋を覗いてみると3頭仲良くだんごになっていました。それからは3頭とても仲良く肩を組んでかたまっています。
抱き合っている2頭(左:リンリン、右:ベロ)のところにニイちゃんが・・・
この様子ならフランソワルトンのオレンジ色の赤ちゃんをモンキーセンターで見られる日もそう遠くないかもしれません
(附属動物園部 星野智紀)
(附属動物園部 星野智紀)
2018年3月5日更新
関連キーワード:フランソワルトン、ニューフェイス
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