特別展主担当者奮闘記 お絵かきチャレンジその1
主担当となって、特別展の準備を1月後半から進めてきました。それらの準備の中でも、JMCの動物たちにお絵かきチャレンジをしてもらったときのことをお話しようと思います。
JMCで霊長類が描いた絵を展示するなら、JMCの動物たちの絵も展示したいと考えていました。ただ、そんな経験のないJMCの動物たちが絵を描けるのか考えると、正直可能性は低いのではないかと思っていました。 そんな中でも、絵を描いてくれそうだと目星をつけていた個体がいました。それはチンパンジーのマリリンです。マリリンはJMCにくる前は、伊豆シャボテン動物公園でお絵かきだけでなくいろいろな経験をしていたため、何かしら描いてくれるのではないかと考えました。

結果は、こちらが考えていた以上にあっさりと絵を描いてくれました。紙とみつろう(ミツバチの巣から精製された蝋)クレヨンを渡してから最初の作品が完成するまで、わずか5分程でした。訓練を受けていたとはいえ何年も前のことなので、描くとしても時間がかかるのではと考えていたので、あまりにあっさりと描いたことにとても驚きました。JMCの動物による作品は展示できない可能性も考えていたので、無事作品ができてとても嬉しかったです。私はマリリンに何度も「ありがとうね」と言いました。マリリンはこの日に2つ、後日に2つ、合計4つの作品を描いてくれました。
マリリン画伯の作品は、特別展「PrimArt 霊長類アート展」で展示中です。これからも作品を描いてもらって展示を増やしていくつもりです。彼女の作品をぜひ一度見に来てくださいね。
(学術部 阪倉若菜)

マリリンのお絵かきのようす

2018年4月10日更新
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