おじいちゃんキツネザルのクリスさん

　キツネザル担当の坂口です。10月は世界キツネザルフェスティバルです！今回は、キツネザルの中から、おじいちゃんエリマキキツネザルの「クリス」を紹介します。

　当園では、エリマキキツネザルを4頭飼育しています。マダガスカル館の一番右の部屋に「クリス」が居ます。クリスは1993年9月に当園にやって来ました。1993年3月23日生まれの25歳です。キツネザルの寿命は20年から25年といわれています。クリスは、かなり高齢です。移動するときは「よっこらせ、よっこらせ」と左右に体を揺らしながら、ゆっくり歩きます。食欲旺盛で、お皿を見せると直ぐに食事台にのぼって行き、お皿を置くと同時に食べ始めます。選り好みせず、好き嫌いなく食事してくれます。嬉しい限りです。朝の健康チェックや食事の観察をしていると、クリスは私をジッと見つめ返す時があります。「よぉ、今日はどうした？」「お前もこっちに座るか？」なんて言われている気がします。クリスには、私の心を読み取る力があるように感じます。優しくて、大らかで、チャーミングなクリス。その目で見つめられると、吸い込まれそうな神秘的な感覚になります。クリスと一緒に過ごす時間を大切にしています。
（附属動物園部　Waoランド・マダガスカル館担当　　坂口　真悟）

２０１８年１０月７日更新
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