11月11日は良いヒヒの日
2020年が始まってもう10ヶ月。年始がかなり前のように感じます。2020年は「サルおせち」からスタートしました。毎年ヒヒたちのおせちを作っているんですが、年々大きさと装飾がグレードアップしています。

今年は総重量35㎏!お米で作ったヒヒや伊勢海老。お重もお米なので、中身も外身も楽しめるようになっています。多くの方と年始をお祝いすることができました。
2月には少しずつ空いた時間を使い、ヒヒの家系図看板を作成しました。これまでは個体 紹介看板を設置していたんですが、観察する際に個体の血縁関係などを知ってほしいと思い、家系図を個体紹介看板と向かい合うかたちで設置しました。数少ないアヌビスヒヒファンの方々に大変喜んでいただけました。
3月に入ると新型コロナウイルスによる影響が国内で出はじめ、4月には愛知県の非常事態宣言によって臨時休園することになりました。休園期間にしかできないことを考えた結果、ヒヒの城放飼場の老朽化しペンキが剝がれてきた櫓の塗り替えをすることにしました(右写真)。

塗装の邪魔になるので古い消防ホースのハンモックや止まり木を撤去し、古いペンキを剥がして下地を塗り、最後にペンキを塗って櫓の塗り替えを終えました。あとは寄附でいただいた消防ホースハンモックやドラムフィーダーを設置し、簡単ですがヒヒの城のプチリニューアルが完了しました!



ちょうどプチリニューアルが終わる頃には、新型コロナウイルスの影響も薄れはじめ、再び開園にいたりましたが、来園者の方もまばらな日々が続いていました。最近になってやっと感染拡大防止措置をとったうえで、多くの方にご来園いただけるようになりました。

そして11月、「良いヒヒの日」を目前にヒヒの城の家系図の看板を手書きのものにリニュ ーアルしました!これまではラミネートで作成していましたが、雨風などで劣化しやすいことから、今回は手書きにしました。


字は汚く、名前をつなぐ線も真っ直ぐではありませんが、それなりに味があると自負しております。少しずつアヌビスヒヒの人気も出てきたように感じていますので、今後もヒヒの魅力と個体の特徴を伝えていきたいと思います。

最後になりますが、休園期間中にもペンキや消防ホースハンモック、飼料にいたるまで多くのご寄附とご支猿、温かいお言葉をいただきありがとうございました。今後も動物たちのよりよいくらしを目指し、みなさまに楽しんでいただける施設を目指してまいります。

(附属動物園部 ヒヒの城担当  荒木 謙太)

2020年11月11日更新
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