アジア館の専属担当になって1年が経ちます
 南米館の飼育担当を離れ、アジア館専属の飼育担当になってからもうすぐ1年が経とうとしています。しかし、未だに堀込統括と会うと
堀「南米館のサルは元気にしているか?」
根「いや~元気にしているんじゃないですか?」
堀「おい、ちゃんと南米館のサル見とけよ。特に小型のサルな。」
根「はい、そうですね。私、今アジア館担当ですけど見るようにします。」
堀「あぁそうだったか!根本は南米館のイメージが強いからなぁ。」
という会話をします。それもそのはずで、2011年から2020年の春まで南米館の飼育担当をしていました。そして、南米館ではマーモセットたちの部屋におが粉を敷いて植物を入れたり、「今日のモップくん」を始めたり、「スローロリス保全センター」を作ったり、「おでかけタマリン」を作ったりと、改革(言い過ぎな気もする)をしてきました。そのため“根本=南米館”の印象が強く、なかなか“根本=アジア館”は定着しないようです。

 周りからもそのように思われていますが、私の中ではアジア館の作業や匂い、サルたちにも慣れてきて、愛着も湧いています。他の誰よりも今のアジア館を知っていると自信を持って言えます。最近ではイチオシのサルたちもいます。2頭のタイワンザルです。キャロルは掃除の時は毛を逆立てて怒ってくるくせに、食べものを持っていると性格が変わったように近寄ってきます。ギャップ萌えです。キャロルと同居しているエレファルは私と同い年の33歳になります。


キャロル


エレファル
 タイワンザルの寿命が25歳くらいと言われているので、見た目も結構なおじいちゃんです。それでもまだまだ元気いっぱいで、そんなエレファルから私も元気をもらっています。今後はこのタイワンザルをもっと発信していこうと思っています。他にもまだまだ魅力的なサルたちがいっぱいいるアジア館と、アジア館の飼育担当の根本をどうぞこれからもよろしくお願いいたします。
(附属動物園部 アジア館担当  根本 慧)

2021年2月26日更新
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