第5回「甲子猿」今年もオンラインで開催しました。
遡ること約半年前。モンキーセンターでおこなわれるイベントは年度末に決まり、 実行するチームが編成されます。私は今年度「甲子猿」班に加入することとなりました。イベントを開催するにあたり、世の中の状況的にもどうしても制限あるものになってしまうのですが、今年で5回目となるイベントを、なんとか盛り上げていきたいなという気持ちでした。

時期を同じくして、オンラインサロン【猿分補給】というものを立ち上げておりました。メンバー限定でこれまでの情報発信よりも、より身近に。リアルタイムでサルたちの情報を共有できるということを目標にしたものです。

というわけで、さっそくサロンメンバーの方々にどんな甲子猿がおもしろそうか、ご意見をいただいちゃおう!と、イベントのキックオフミーティングをサロン内でやらせてもらうことになりました。

大変ありがたいことに、たくさんのご意見をいただくことができました。それとともに、甲子猿って愛されているイベントなんだなぁ。と改めて感じたことを思い出します。そして同時に身の引き締まる思いでした。

ここまで書かせて頂いてあれなのですが、甲子猿というイベントを簡単にご紹介しますと、モンキーセンターの飼育施設をエリアで分けてチームをつくります。今年は8つのチームが編成されたのですが、そのチームの飼育担当者が監督となり、その担当動物が出場選手となります。監督は各テーマに沿って担当動物の魅力を写真や動画を使ってプレゼンテーションし、その内容によって勝敗を決します。昨年に引き続きオンライン開催となったため、勝敗はSNSの投票機能を使用しました。また、夏に開催するイベントであり、高校野球の甲子園にちなみ「甲子猿」というイベント名になりました。

勝敗を決するプレゼンテーションでは、如何にその動物の魅力を伝えることができたか、がポイントとなってくるため、飼育スタッフも並々ならぬ気合いが入ります。

ただ、プレゼンテーションの内容も重要なのですが、甲子猿開催に至るまでの期間であったり開催中の情報発信により、どれだけ動物の認知度をあげることができたか、ということも少なからず勝敗に影響してくるように感じました。

第5回「甲子猿」ではどのチームもどの監督も、自分の言葉で自分の担当する動物の魅力を伝える姿が素晴らしく、手前味噌ではありますが個人的に胸が熱くなる思いでした。

勝敗を決める投票に悩んだ方も多くいらっしゃったと思います。




決勝戦ではワオキツネザルのみで編成されたチーム「馬太加須高校」とアヌビスヒヒとヤクシマザルのチーム「犬神谷学院」という2校が勝ち上がり、対戦することになったのですが、両校とも魅力的なプレゼンテーションをみせてくれました。

決勝戦の投票結果はわずか2票差。

いつまで続けることができるかは分かりませんが、甲子猿史に名を刻む名勝負となったと思います。

甲子猿を開催するにあたり、応援してくださる皆さまのお気持ちが監督たちの力になったのだと思います。

来年も世の中がどのような状況になっているか、予測することが困難ではありますが、日本モンキーセンターの夏、甲子猿のある夏、を皆さまと過ごすことができたら良いなと思っております。

(附属動物園部 奥村 文彦)

対戦の模様はYoutubeでご覧いただけます。
https://www.j-monkey.jp/event/index.html
https://www.youtube.com/user/JapanMonkeyCentre

2021年8月25日更新
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