リーフフェス無事開催!
 4月29日~5月8日のゴールデンウィークにリーフフェスティバルというイベントを開催いたしました。

 チンパンジーフェスティバルや世界キツネザルフェスティバル、マカクフェスティバルなど、毎年何かしらの種をフィーチャーして、その霊長類のことを知ってもらおう!というイベントをおこなっています。

 今年のリーフフェスティバル、主役はリーフイーター!
 そして、葉っぱと関わる霊長類・・・結果、すべて!!

 とはいえ、リーフイーターを取り上げるためには、まずは知らないと・・・と図鑑を広げてみたものの、“leaf eater”なんて書いている図鑑はなく、なんじゃこりゃ~!!とスタートからくじけそうになったことを覚えています。
 結果的に、『leaf-eating-monkey』という記載はあり、オナガザル科コロブス亜科の霊長類を示すことがわかりました。
 リーフイーター(Leaf-eater)を直訳すると、“葉っぱを(主に)食べるもの”になり、たとえ霊長類に限った話にしても、ゴリラだったり、シファカだったり、ホエザルだったり、いくつかの種が葉を主食としていますが、リーフイーターはあくまでもオナガザル科コロブス亜科のなかまのみ!!
 ちなみに、Leaf monkeyだと種名の一部になるし、“リーフイーター”がどれだけやっかいな言葉なのかということを思い知らされました。

 また、リーフフェスティバルを開催するにあたり、どんなイベントをするかを最初に決めましたが、
①葉っぱ採取体験
②ベッドづくり体験
③ハンモックづくり体験
④植樹祭
⑤スペシャル展
が候補に挙がりました。
 ①~④はコロナでことごとくイベントが中止になる前には、開催されたことのあるものでしたが、あらためてやりたい!という担当者の強い意向により、開催へ。

 とはいえ、以前とまったく同じというわけにはいきませんので、ブラッシュアップされたイベントとなりました。
 ①はこれまで葉っぱを見つけるゲーム的なイベントだったところを、樹木の調べ方の解説を付け加え、知識も深めてもらいながら、園内で葉っぱを採取しました。“リーフイーター”であるアビシニアコロブスとアンゴラコロブス、“リーフイーター”じゃないニシゴリラのタロウさんに採取した葉っぱを与えながら、霊長類の多様性や植物の多様性を実感してもらい、動物だけでなく植物にも興味をもっていただくこと。




 ②は霊長類が森の中で生活していること、食べること以外にもたくさんの植物がないと生きていけないことなどを感じてもらうこと。
 ③は今までは作るだけで終わっていましたが、新施設の空間で、実際にハンモックを体験すること。




 ④はその樹種を好きなサル(個体)について紹介しながら植えることで、木々にも愛着をもってもらうこと。

 など、より具体的なイメージをもちながら体験しつつ、植物の多様性や霊長類と植物の関係を知ってもらえたら、という想いを込めて実施しました。
 さて、最後に待ち構える⑤スペシャル展。
 リーフイーター、そして葉っぱと霊長類の関係を知ってもらいたいと展示物作成を決めましたが、これはこれは・・・
 4人の担当者で、それぞれ分担したものの、地獄のような制作期間でした。

 自分の不勉強さがあらわになり、
 気力の低下にがっかりし、
 勉強の仕方を忘れてしまっていることに呆れ果て、
 最終的に多くの人に助けてもらうことで、どうにか形になった・・・という結果です。

 こういう機会がないとちゃんと勉強しないし、勉強することが楽しいという気持ちを少し思い返させてくれた気がします。

 救いだったのは、
 ひとりじゃなかったこと、
 骨と標本の強い味方がモンキーセンターにいたこと、
 そしてコロブスのスペシャリストがちょうどよいタイミングで本を出版されていたこと!

 展示の中の謝辞には書けない感謝でいっぱいです。
 みなさまありがとうございました!!
 他では書けない裏話でした。
 また機会がありましたら、イベントでお会いしましょう~!

 (附属動物園部  田中 ちぐさ)
2022年5月16日更新
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