一年間を振り返って
皆様初めまして!昨年4月に日本モンキーセンターに入社しました、川原と申します。 現在はヒヒの城を担当しています。今月の記事では、私自身、働き始めてから現在まで色 々と学んだこと、感じたことなどをお話したいと思います。

私は北海道出身で、人生初の本州暮らしがスタートしました。あと1か月程でこのくらし も1年経ちます。気候、風景、食べ物など地元との違いを実感するばかりです。特に気候 は雪が全然降らない。私にとってはラッキーでした。ただ夏の暑さは異常としか思えませ ん(笑)。おそらく人生最大の暑さを経験しました。そんな季節の移ろいとともに日本モン キーセンターでも様々な経験をつんでいます。

私は北海道エコ動物自然専門学校の飼育学科を卒業後、日本モンキーセンターへ入社し ました。高校時代には、水族館の登別マリンパークニクスで飼育のアルバイトも経験しま した。内容は主に海獣の餌切りと水槽のpH測定でした。今思うとなかなか貴重な時間だっ たと思います。アルバイトと専門学校を経て、現在飼育員として働く中でも学びとして活 きる部分がありました。例えば、給餌方法であればアルバイトでは動物の大きさに合わせ て餌のサイズを変えていたように、ヒヒの城でもアヌビスヒヒの群れに給餌する際は闘争 を避けるために、餌を細かく切ってまんべんなく撒いたりと、どの個体も公平に餌にあり つけるように工夫したりしています。

ですが、いざ飼育員になってみると自分が思い描いていた飼育作業以外にも、初めての ことに戸惑うことも多々ありました。例えば、野生本来の動物たちの行動を引き出してあ げるための環境エンリッチメントとしてフィーダー(餌が出る装置)や(写真上)、ハンモック の取り付け(写真下)、あるいは甲子猿などのイベント実施など、色々と日々動物たちのため にも来園者の方々のためにも何ができるかを考える一年間だったと実感しています。まだ まだ技術も知識も乏しいですが、今年は動物たちや来園者の皆様にとって、日本モンキー センターがより良い場所に近づけるように新しい取り組みにも積極的にチャレンジしてい きたいと思っています!まずは現在進行中のヒヒの城のラミネート看板の完成を目指し、 もっともっとヒヒの城とアヌビスヒヒの魅力を伝えられるように頑張りたいと思います!

(附属動物園部 ヒヒの城担当  川原 宇翔)

2023年2月27日更新
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