飼料班としての活動を振り返って
 皆様こんにちは!ヒヒの城、くすのきの森を担当しています飼育員の川原です。私は昨年より『飼料班』に加わり、動物たちの飼料の管理(在庫確認、発注など)を先輩の飼育員を中心に協力,相談をしながら現在、計4人で主に活動しています。当園で動物たちのエサとして使用している食材の種類はさまざまで、野菜ではトマトやニンジン、サツマイモやキャベツにレタス、白菜、カボチャ、ゴボウなど。果物ではオレンジやバナナ、リンゴなど。他にも卵やサル用ペレット(ゴリラ用、リーフイーター用、小型サル用、その他のサル全般用)など数多くの飼料を必要量に応じて発注しています。普段の在庫管理だけでも大変なのですが、今まで購入していた食材の値段の高騰により、安価で購入できる食材への代替案を模索したりするなど、飼料管理の大変さを実感しています。

 今年だと、温暖化の影響からリンゴの物価高騰や、日頃より寄附でいただいていたパイン芯の数量が減ってしまうなどの課題を抱えました。そこで、より安い値段で購入できる食材を探してはリンゴやパイン芯の代替として使用してみたりと、飼料班としての活動において苦労することもありました。

 ですが、大変さとともに『感謝』の気持ちも常に感じられる日々にもなりました。その理由は、日本モンキーセンターをいつも支えてくださっている支猿者の方々の存在です。当園には、毎日のようにさまざまな飼料のご寄附が届きます。ご寄附をいただく度に、私は日本モンキーセンターがどれほどの方々に支えられているのかを改めて知ることができます。こういった飼料班としての活動・経験を糧に、日本モンキーセンターがたくさんの人々に愛される動物園としてさらに発展していけるよう、飼育員として自分にできることを常に考えながら今後とも励んでいきたいと思います。

(附属動物園部  川原 宇翔)

2024年9月25日更新
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