『世界ゴリラの日』をつうじてできること
9月24日は『世界ゴリラの日』です。このサポーターページをご覧になっている方はすでにご存知かもしれませんが、ゴリラのことをもっと知ってもらい、保全につなげるために、ゴリラの研究者であるダイアンフォッシー氏の研究センター設立記念に合わせて制定された日です。
野生動物の保全というと、どうしても遠い世界の印象で、実際に何をしたらよいのかわからない、ということが多いと思います。すでに現地に足を運んで植樹をした、という方
もいるかもしれませんが、そこまでできる方はかなり少数です。今、動物園でできることは、まずは伝えること、興味を持ってもらうことです。JMCでも世界○○の日、国際○○の日
等にはXでの発信やガイドをおこなったりしていますが、残念ながらJMCの利用者の数は限られています。日本でゴリラを飼育している動物園は6園。そのすべての園の、“少しでも多くの方にアピールしたい”という想いが重なり、協同イベントを昨年より開催することになりました。
昨年は各園で同一ポスターの掲載と、スマホ回収プロジェクト(一部の園を除く)を実施しました。どうしても1つの動物園だけで開催していると、限られた利用者の方の目にとまるだけで終わってしまいがちですが、全国で共同となると、目に触れる機会も増えますし、何よりメディアがとりあげてくれやすくなります。そのおかげもあり、昨年のスマホ回収ではかなりの数が集まり、6園で1,851台という台数を集めることができました。
昨年の活動を皮切りに、連携の重要性を実感し、各園での連絡も密になりました。昨年のイベント終了後に、次はどうしていこうかというアイデアを話しました。そして、今年からはその年ごとにテーマを決めてはどうかとなり、近い将来に日本からゴリラが消えてしまうかもしれないということを含めて、今年は“日本の現状を伝える”ということになりました。過去をたどり、ゴリラの飼育歴の変遷や現在飼育している個体などをポスターにして掲示しています。(現在JMCではアフリカセンターの屋内観覧通路に掲示中です。展示期限は設けておりませんので、ポスターがボロボロになるまでにご覧ください。)
また、イベントとして全園合同のライブ配信をすることにしました。これは、6園でZOOM会議をしているときに、私が思いついたもので、このスタッフの顔が全部ゴリラになったら圧巻だなと思い、提案しました。JMCではちょくちょくライブ配信をおこなっているので抵抗はありませんでしたが、他がすべて同じというわけではないので、いろいろとクリアしなくてはいけない課題を解決しながら本番に臨みました。全園が生中継というわけにはいきませんでしたが、どの園も協力的で、魅力あるゴリラたちの姿が映ったのではないかなと思います。途中でメインのパソコンが熱暴走をして配信がフリーズしてしまうという事故もありましたが、今後の反省点・改善点として生かしていきます。
昨年は各園で同一ポスターの掲載と、スマホ回収プロジェクト(一部の園を除く)を実施しました。どうしても1つの動物園だけで開催していると、限られた利用者の方の目にとまるだけで終わってしまいがちですが、全国で共同となると、目に触れる機会も増えますし、何よりメディアがとりあげてくれやすくなります。そのおかげもあり、昨年のスマホ回収ではかなりの数が集まり、6園で1,851台という台数を集めることができました。
昨年の活動を皮切りに、連携の重要性を実感し、各園での連絡も密になりました。昨年のイベント終了後に、次はどうしていこうかというアイデアを話しました。そして、今年からはその年ごとにテーマを決めてはどうかとなり、近い将来に日本からゴリラが消えてしまうかもしれないということを含めて、今年は“日本の現状を伝える”ということになりました。過去をたどり、ゴリラの飼育歴の変遷や現在飼育している個体などをポスターにして掲示しています。(現在JMCではアフリカセンターの屋内観覧通路に掲示中です。展示期限は設けておりませんので、ポスターがボロボロになるまでにご覧ください。)
また、イベントとして全園合同のライブ配信をすることにしました。これは、6園でZOOM会議をしているときに、私が思いついたもので、このスタッフの顔が全部ゴリラになったら圧巻だなと思い、提案しました。JMCではちょくちょくライブ配信をおこなっているので抵抗はありませんでしたが、他がすべて同じというわけではないので、いろいろとクリアしなくてはいけない課題を解決しながら本番に臨みました。全園が生中継というわけにはいきませんでしたが、どの園も協力的で、魅力あるゴリラたちの姿が映ったのではないかなと思います。途中でメインのパソコンが熱暴走をして配信がフリーズしてしまうという事故もありましたが、今後の反省点・改善点として生かしていきます。
ライブ配信中、へそ天(おへそを天井に向けて、仰向けで寝ている姿のこと)のタロ ウさん
この協同イベントでおもしろいところのひとつは、連絡をとっているスタッフが飼育員ということです(通称:ゴリLINE)。個体のことを直接知っていて、日頃からゴリラをつうじて利用者と話しながら、反応を見ている人々です。そのため、イベントの具体的な話になったときも、うちではこうするとゴリラがこうなっちゃうな~、とか、この話をすると来園者の反応がいいんですよね~、など、その地域の特性も含まれながら、具体的な意見をきくことができます。現場のスタッフが協力し合いながら何かを作り上げていくのは楽しいですし、今後もよりよいものを築いていきたいです。
手探りな部分もありますが、今後もお付き合いのほどよろしくお願いします。近い将来、動物園でももっと直接的な保全に踏み込める活動をしていくことができればいいなと思っています。
(附属動物園部 アフリカセンター担当 田中 ちぐさ)
2024年10月23日更新
関連キーワード:動物園、イベント、アフリカ
手探りな部分もありますが、今後もお付き合いのほどよろしくお願いします。近い将来、動物園でももっと直接的な保全に踏み込める活動をしていくことができればいいなと思っています。
(附属動物園部 アフリカセンター担当 田中 ちぐさ)
2024年10月23日更新
関連キーワード:動物園、イベント、アフリカ