出て来る順番は?
日本モンキーセンターでは飼育している動物や保管している資料、様々なデータを大学や企業、他の動物園の方々などが利用し研究できる『連携研究』という制度があります。
今回は先日までヒヒの城でおこなわれていた連携研究のことをご紹介したいと思います。
まずこちらの動画をご覧ください。
今回は先日までヒヒの城でおこなわれていた連携研究のことをご紹介したいと思います。
まずこちらの動画をご覧ください。
これは毎朝、ヒヒの城の放飼場を掃除した後、ヒヒたちを寝室から放飼場に出す様子なんですが、この出る順番が決まっているのかを確認しました。
どうやって確認するかというと、右のように動画をコマ送りにしながら出てきた個体順に記録をします。そしてこれを何日分も見ます・・・
これを繰り返すことで、出て来る順番に規則性や順位、親和的関係が関与しているのかというのを調べるのに協力していました。
カメラの映りや下を向いていて、個体が特定できないこともありますが、だいたい9割は特定できたと思います。
が、どれも似たような顔が約70頭いるわけですから、それはそれは大変でした。
個体を特定できるように、コマを送っては戻して、静止画でわからないこともあるので、動画でも確認して・・・顔が映る一瞬を見逃さないように頑張って画面を凝視していました。
どうやって確認するかというと、右のように動画をコマ送りにしながら出てきた個体順に記録をします。そしてこれを何日分も見ます・・・
これを繰り返すことで、出て来る順番に規則性や順位、親和的関係が関与しているのかというのを調べるのに協力していました。
カメラの映りや下を向いていて、個体が特定できないこともありますが、だいたい9割は特定できたと思います。
が、どれも似たような顔が約70頭いるわけですから、それはそれは大変でした。
個体を特定できるように、コマを送っては戻して、静止画でわからないこともあるので、動画でも確認して・・・顔が映る一瞬を見逃さないように頑張って画面を凝視していました。
飼育員が個体を撮影したりするときは「あの個体は○○」と認識してから撮影することが多いので、後で見返しても、「この時は○○の写真を撮ったな」と記憶がありますし、基本的に顔がこっち向いている時に撮影するので、後で見返してもすぐに思い出せます。
しかし今回は顔がこっち向いていないし、同じような顔が70頭一斉に出てくるのを順番に個体を識別していくなんてことはヒヒの飼育担当13年目で初の仕事でした。
私ともう一人のヒヒの城担当の川原とで時間を見つけてはパソコンに向かい、動画を見ながら個体名を言う日々が続き・・・
そして、やっと協力していた連携研究の結果が出ました!
順位が高い順に出ているかと予想していましたが、意外とそうでもないのかも?というような結果になりました。
ここでは研究内容と結果などは詳しくお話しできませんが、2月に日本モンキーセンターで開催されるプリマーテス研究会においてこの連携研究がポスター発表されます。
ポスター発表では研究者の方がいらっしゃる予定ですので、どういう結果になったかはぜひ、ポスターセッションの際に直接ポスターを見ていただけると面白いお話しが聞けると思います。私も研究の結果についてもっと詳しく知りたいので、参加するつもりです。
プリマーテス研究会のご案内はこちらから↓
https://www.j-monkey.jp/research/conference.html
(附属動物園部 ヒヒの城担当 荒木 謙太)
しかし今回は顔がこっち向いていないし、同じような顔が70頭一斉に出てくるのを順番に個体を識別していくなんてことはヒヒの飼育担当13年目で初の仕事でした。
私ともう一人のヒヒの城担当の川原とで時間を見つけてはパソコンに向かい、動画を見ながら個体名を言う日々が続き・・・
そして、やっと協力していた連携研究の結果が出ました!
順位が高い順に出ているかと予想していましたが、意外とそうでもないのかも?というような結果になりました。
ここでは研究内容と結果などは詳しくお話しできませんが、2月に日本モンキーセンターで開催されるプリマーテス研究会においてこの連携研究がポスター発表されます。
ポスター発表では研究者の方がいらっしゃる予定ですので、どういう結果になったかはぜひ、ポスターセッションの際に直接ポスターを見ていただけると面白いお話しが聞けると思います。私も研究の結果についてもっと詳しく知りたいので、参加するつもりです。
プリマーテス研究会のご案内はこちらから↓
https://www.j-monkey.jp/research/conference.html
(附属動物園部 ヒヒの城担当 荒木 謙太)
2025年1月28日更新
関連キーワード:アフリカ、研究、飼育員
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