南米館ホールエアコン交換クラウドファンディングとこの夏
5月27日~6月17日に南米館ホールエアコン交換のためにクラウドファンディングを募り、6月17日に目標金額に達成しました。7月1日に取り付け工事が完了し、エアコンが稼働しています。

タマリンやマーモセットなどの小型霊長類は、適温よりも低すぎたり高すぎたりすると体の維持に多くのエネルギーを消耗するため、飼育には温度調整が重要とされています。そのため、暑さが本格化する前に冷房が使用できるようになり、担当者として安心しました。冷房を利用し、適切な温度管理が行われているため、動物たちに暑い時期に見られる食欲の低下や夏バテの症状はなく、今夏をここまで無事に過ごすことができました。また、5月に生まれたクロミミマーモセットのコドモにとっては初めての夏でしたが、すくすくと成長し、出生時の数倍の大きさに成長しました。さらに、高齢のため食が細くなりがちなクロミミマーモセットのオサゲとコモンマーモセットのベビは食欲が増加し、それに伴って活力も増し、より活動的になりました。他の個体も同様に食欲の増進や活力の向上が見られました。

そして、ホールを冷やすことができるようになったことで、下層のスローロリス保全センターの温度も安定するといった予想外の効果がありました。これらはクラウドファンディングによる皆様のご支猿のおかげです。心より感謝申し上げます。そして、今後とも日本モンキーセンターをよろしくお願いいたします。
(飼育部 南米館担当 高田 晃行)
2025年9月8日更新
関連キーワード:動物園、南米
(飼育部 南米館担当 高田 晃行)
2025年9月8日更新
関連キーワード:動物園、南米