はじめての出張
こんにちは!
初めましての方もいらっしゃると思いますので、改めまして、4月に入社しました新米獣 医師の小谷です。よろしくお願いいたします。
気がつけば獣医師になって半年が経とうとしています。時の流れは早いですね…。
知識も経験も技術もまだまだですが、日々少しずつ成長していきたいと思う今日この頃です。

さて、先日静岡県の静岡市立日本平動物園でおこなわれた、中部地方の動物園や水族館の獣医師が集まる研究会に参加してきました!
この研究会は、各動物園や水族館で経験した症例を発表して、それに対して意見交換するというものです。
私はトクモンキーのビワの症例を発表してきました。
こちらは浮瀬さんにいただいた、元気だったころのビワの写真です。1枚目は左がビワです。

ビワは食欲がない、ふらつきがあるということで入院してきました。検査の結果、腎臓が悪いということがわかり、先輩獣医師2人と一緒に毎日注射を続けていました。一時は元気が戻ったように見えましたが、徐々に状態が悪くなり8月3日に亡くなってしまいました。亡くなってしまったのも腎臓が悪かったことが原因と考えています。
もっとできることがあったのではないかという思いから、今回の研究会で発表することに決めました。検査結果や処置内容、ビワの毎日の体調の変化などを説明しましたが、それに対して注射の内容や方法など、さまざまなご意見やご質問をいただくことができました。

また、他の園館のさまざまな動物種の治療の話も聞くことができました。
モンキーセンターの動物病院には基本的にサルしか来ませんが、他の動物園ではゾウやクマなど大きな動物がいたり、水族館にはイルカなど水中に棲む動物がいたり…。普段接することのない動物の話は興味深く、とても勉強になりました。
特に水族館では、ハズバンダリートレーニングによって投薬や無麻酔での検査を行っていて、動物への負担を減らしているところが印象的でした。モンキーセンターでもぜひ取り入れたいと考えています。

はじめての出張、はじめての研究会でドキドキでしたが、とても充実した2日間でした!
今回の経験をしっかりと今後の治療に活かしたいと思います。

(飼育部 獣医師 小谷 真智子)


2025年10月6日更新
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