3月3日はWorld Wildlife Day!【コンゴ編】

3月3日は昔から、日本人にとってはなじみ深い「桃の節句」。女の子の健やかな成長を願い、お雛さまが飾られます。ここのところ日本モンキーセンターのある犬山市では、犬山城の城下町の家々を改築した博物館、記念館に、伝統的な7段飾りが展示され、春浅い日々を彩っていました。

さて、そんな由緒正しい3月3日ですが、世界の国々にとっては、自然保護の原点の一つともいえる、「ワシントン条約」採択の日。野生動物の絶滅を防ぐために、国連が国際取引の規制を決めた、これまた記念すべき日です。1973年に採択された「ワシントン条約」ですが、近年ふたたび、激化する象牙や犀角の密輸密売に、国際社会が懸念を表明するために、40年後の2013年の国連総会で、この日を「World Wildlife Day(世界野生動物の日)」とすることが決まりました。


密猟を防ぎ生息地を守る自然保護の面から言うと、こと類人猿に関しては、新たな脅威も無視できなくなってきてしまいました。

この写真のボノボは、バリ地区のカラ・グループにいたオスです。人も怖がらず、ご覧のように15メートルぐらい先で、のんびりと歯に挟まったフルーツの筋をせせりながら、あんた誰?と首をかしげています。が、しかし残念ながら、2015年に流行したインフルエンザで命を落としてしまったらしく、最近は姿が見えません…。

人間の活動範囲が広がるにつれ、野生動物に及ぶ影響も信じられない勢いで広がっています。World Wildlife Dayを迎えた週末、地球の裏側に暮らす彼らが、どんな状況に置かれているのか、日常とは違う世界に、ぜひ想いを馳せてみてください!