Mbali Mbaba Misato(バリ・ババ・ミサト)連載写真から - 第2弾

国際保全事業部の岡安です。
日本モンキーセンターのサポーター専用ページで、7月から連載を開始した「バリ・ババ・ミサト」。今、「序章」から順番に、バックナンバーを公開していくべく、準備をはじめました。NEW YEARのお楽しみ袋のようですね! また、お知らせします。乞うご期待!!

さて、現在、ちょうど10本/魔女が完了した、中間ラップの折り返し地点の連載。書きはじめてみると、出るわ出るわ、ダテにMbabaの経験値ではない、アマゾンだったり東アフリカだったり、モガディシオだったり、いやはや話題は世界を股にかけ、なかなかボノボの里にたどり着かないぐらいで...。

とはいえ、次回ぐらいから旅は陸上に移行。私もボノボ初体験だったお二人が、どんな第一声を上げるのか、ワクワクしながら待ってるところ。

ということで、今回は私の独断で、またまた過去記事の中から、一部をご紹介。
最後に、プロの美穂さんがご用意くださった、秘蔵の野生ボノボのクリップもお魅せしちゃいます。干支の酉も戌もいいけれど、秘境アフリカの類人猿はどうだぁぁ!!
私の名前は三砂ちづる、という。アルファベットで書くと、Chizuru Misago。直比さんも書いているけれど、日本人の名前は、西洋言語圏の方々には、うまく書いてももらえず、読んでももらえず、一回ではさっぱり覚えられない摩訶不思議なものであるらしい、と感じることは多い。・・・一番長く暮らした海外は、ラテンアメリカの大国、ブラジルとなり、ブラジルの辺境、北東部セアラ州というところに10年ほど住んだ。ブラジルの言葉はポルトガル語である。ポルトガル語スピーカーの方にとって、Chizuru Misago というのは、悪夢のような名前であったらしい。ポルトガル語ではまず、Cで始まる言葉は「さしすせそ」の発音になるので、「ちづる」と言えない。「しづる」としか言えない。そしてUの発音もない。日本語の「う」に当たる発音は、アルファベットの「O」であらわすから、多くのブラジルの人は「ちづる」と聞くと、頭に浮かぶ綴りは、だいたい「Tesoro」となるらしい。・・・なんというか、ことほどさように、ヨーロッパ系言語が母語の人にとって、日本人の名前は理解しがたい。だからブラジルにいた時は、勝手にFatimaというブラジル名を名乗っていた。(文:三砂ちづる8/9「Fatima」より)

旧ザイール共和国のザイール貨、山極館長が深く関わるカフジ・ヴィエガのゴリラがモチーフ!↓ 
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Mbali訪問は、10月の開始に向けて準備中の、コミュニティ支援プロジェクトの調整が大きな目的だ。ボノボの隣人、テケの人々が、ブッシュミートと呼ばれる野生動物の肉に、日々のおかずを頼らなくてよくなるように、ホロホロチョウやオニネズミを家畜化しようという試み。その下準備に、4月と5月に、1泊2日、4泊5日という慌ただしい日程で、日本モンキーセンターをDRCの国際NGOに登録する道を探しに来た。いつもお世話になるレイモンド先生に、この時もアシスタントを当てがってもらい、監督省庁に該当する環境省のしかるべき部署のDirectorに挨拶にいった。DRCでは、この役所への“挨拶”というのが、曲者である。慣習に従うと、≒「マタビシの値段を聞きに行く」ということである。ちなみに、30年前に次々、DRCで研究を始めた、Mbali調査隊の隊長をはじめ(当時)うら若き面々が、最初に覚えたリンガラ語の単語が、このマタビシ=袖の下、である(そういえば、余談だけれど、なんか「下=隠し場所」が、日本語は“袖”で英語は“Table”なのが、お国柄を表しておかしい)(文:岡安直比8/22「リンガラ語講座「マタビシ」」より)

飛行機大好き、美穂さんの旅の記録 ↓
こちら、引き続き空の旅。なかなか着かないね、コンゴ。香港から10時間、飛んでイスタンブール♪じゃなくて夜明けのアディスアベバに降りた。空気がひんやり。さすが高原。しかもちゃんとアフリカの匂い!なんつうか、いわく言い難いんだけど、なつかしくもちょっと切ない空気なんだよね(´∀`) おっと!ここで感傷に浸ってる暇はねえ。これから4時間「アフリカのハブ空港」でサバイバル・トランジットぜよ。案の定、待合室は込んでいる。・・・眠けざましにトイレへ散歩。荷物も一緒に。そしたらすげーもん見た。どこの国のご婦人か、アフリカの大きなおばちゃん(といってもアタシより絶対若い)が、洗面台に片足あげて洗ってた。すげーバランス、すげー柔軟性、すげーきれい好き、すげー<注:感動しています> ようやくキンシャサ行きのゲート案内が出たのはフライト1時間前。とたんに保安検査に長蛇の列ぅぅぅぅぅ。すぐ後ろに並んだアフリカのかっこいい兄ちゃんが<英語で>「ちょっとここ取っといて、おれトイレ行って来っから」とか言うや、走り去って行った。巨大なボストンバッグ置いて。え?列が進んだらアンタの荷物まで動かさなあかんの?アタシのリュックもさりげなく10キロ超なんですけど。ていうか、やばい荷物だったらどうすんのよ!・・・(文:中村美穂8/30「ウは上から見たのウ」より)

日本からMbaliまで約36時間+2日+2日+・・・?!
苦労の果てに巡り合う、笑うボノボ!!
(中村美穂7/27「アはアフリカのア」より)

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