三魔女、テケ王国を行く。

ウは上から見たのウ
 こちら、引き続き空の旅。なかなか着かないね、コンゴ。香港から10時間、飛んでイスタンブール♪じゃなくて夜明けのアディスアベバに降りた。空気がひんやり。さすが高原。しかもちゃんとアフリカの匂い!

 なんつうか、いわく言い難いんだけど、なつかしくもちょっと切ない空気なんだよね(´∀`) おっと!ここで感傷に浸ってる暇はねえ。これから4時間「アフリカのハブ空港」でサバイバル・トランジットぜよ。案の定、待合室は込んでいる。
アフリカのハブ空港には某隣国人民が大勢いた
 まずは椅子の確保だ。便所臭くなくて近くに目つきの鋭い人がいなくてフライト案内の電光掲示板が見える場所。群衆にとけこみ体力を温存して次のフライトを待つんだ(`´)けど眠っちゃだめだ。荷物とられるしここで風邪ひきたくないし。けど…見ると欧米人バックパッカーやらアフリカのビジネスマンやらが爆睡中。しかも!み〜んな機内備品の毛布をかぶって。しまったぁ!持ってくるの忘れちゃったよ( ̄▽ ̄)
<良い子のみなさんは真似してはいけません>

 香港で合流したT氏を見ると、まったりと読書中。どこから見ても紳士。そしてスキがない。良かったな〜同行できて…そう思ったらまた眠くなってきた…

 眠けざましにトイレへ散歩。荷物も一緒に。そしたらすげーもん見た。どこの国のご婦人か、アフリカの大きなおばちゃん(といってもアタシより絶対若い)が、洗面台に片足あげて洗ってた。すげーバランス、すげー柔軟性、すげーきれい好き、すげー<注:感動しています>

 ようやくキンシャサ行きのゲート案内が出たのはフライト1時間前。とたんに保安検査に長蛇の列ぅぅぅぅぅ。すぐ後ろに並んだアフリカのかっこいい兄ちゃんが<英語で>「ちょっとここ取っといて、おれトイレ行って来っから」とか言うや、走り去って行った。巨大なボストンバッグ置いて。え?列が進んだらアンタの荷物まで動かさなあかんの?アタシのリュックもさりげなく10キロ超なんですけど。ていうか、やばい荷物だったらどうすんのよ!けど兄ちゃんは5分もしないうちに走って戻り、黙って列に入った。
 そうこうするうち、列はすごい勢いで進み始めた。間に合わないと見て保安検査がスピードアップしたみたい。へーえ、一応定刻運行にこだわりはるの?妙に感心。でも、ある意味怖い。ペットボトルの水、チェックなしで通ったよ〜(試しに帰りも持ち込もうとしたら、捨てろって言われた)

 そんなこんなで、定刻5分前にドアが閉まったのでした。よっしゃ!本日のメインイベント♥大地溝帯を横切って飛ぶぞ!
河辺林だろうか
 ず〜〜っと窓におでこくっつけて、至福の時でした。地溝帯の東はすかっ晴れで、西は雲。教科書どおりやん♥♥ アタシの遠い祖先たちも、この大地のどこかにおったんかなあ。今のアタシを構成する元素は、宇宙のどこから来たんかなあ。脈絡なく広がる妄想…そしてウガンダ上空に入ると、とたんに緑♥♥♥ その上を漂う砂埃の帯!<乾季の風物詩です>
東リフトバレーから西リフトバレーへ
 てなわけで、あっというまの4時間がすぎ、キンシャサ・ヌジリ国際空港。着陸と同時に、機内にわきおこる拍手‥うん!やっぱアフリカだねっ

今回の脳内BGM:“哲学するマントヒヒ”
「みんなのうた」で初めて観たとき、のけぞったもん。
ぶっとびアニメが見事でした。
中村 美穂
↓↓思わず哲学したくなるキンシャサの街の動画も見てね

バリ・ババ・ミサトのバックナンバーはこちら

2017年8月30日更新
関連キーワード:アフリカ、ボノボ、海外、おもしろい