三魔女、テケ王国を行く。

オはおったまげのオ
 何を隠そう、からっきし数字に弱い。具体的には約束の時間とか、物の値段とか。「じゃ明日2時半に渋谷で」とか言いながら電話を切った瞬間、脳が白とび。隣に座ってる同僚に「アタシ今、何て言ってました? 2時?それとも3時?」てなありさまなのだ。まして計算なんてもってのほか。電子マネーが普及する前は、コンビニのレジで所持金足りなくて1品お返し…とか、けっこうありました( ̄∇ ̄*)

 こう書くといかにも数字以外のものは大丈夫そうだが、そうは問屋がおろさない…<日本語の用法が変…だし、論理も変だな>

 数はだめでも言葉はけっこう得意♥とタカをくくってられたのは30代まで。ひとたび忘却の彼方に去ったフランス語は、二度とふたたび帰らないのであった。ああ、忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ。<あ、また文脈が変だ>ちなみに元祖「君の名は」はさすがにリアルタイムで聴いてません。うそじゃありません。

 つまりね、フランス語。10年ぐらい使わんかって、すっかり忘れよったんやけど、コンゴで毎日聴いてりゃ思い出すべって、根拠なく楽観しとったんやけど、そうは問屋がおろさんかった<やっと正しい用法が出た>つうわけです。

 数字が苦手+フランス語がアレ=とくれば、そう、あれですよ。フランス語をかじったことのある人なら思い当たるあれ。

 なんでわざわざ90=20×4+10なん? なんでこんな数え方するん?? なんでこんな数え方する国に天才ガロワが生まれたん???

 というわけで、キンシャサ最大の衝撃&笑劇は、両替でございました。500コンゴフランが25枚で12500がワンセット
( ̄Д ̄;)それが8束で10万…もう無理!しかもびーたんが「汚い札は地方へ行くと受け取ってもらえないからこの場で交換を要求すべし」って言うのよ。お金というより呪い札みたくどす黒くなってて金種すら判別できないとか、堂々とセロテープで合体させてるけど明らかにパズルが変とか、アフリカじゃよくあることだからわかってるんだけどさあ。首都じゃコーラも買えない少額紙幣でも地方に行ったら1枚でバナナ山ほどと交換できたりするから無駄にしたらあかんてわかってるんだけどさあ。向いてないのよ、その作業〜〜
1000コンゴフラン=ほぼほぼ百円
 見ると、上品T氏(みーちゃんと“共食”した仲の武内氏)は淡々と!しかも速い!ボロ札分離&ごまかしチェックをさくさく進めている。しかも、外にゲン隊長を待たせている。ここでアタシが遅いとみんなに迷惑…てな殊勝な考えじゃなく、両替屋のすみっこでお札数えるの、もう飽きちゃって…結果、夜なべするハメになりました。どこからボロ札を抜いたかわかんなくなっちゃって、どの束が25枚に足りないのかわかんなくて、いいかげんにバってやっちゃったから、全部数え直したんだよ〜〜ホテルに戻ってから。だって枚数足りない束があると、現地で支払いの時に信用されなくなるもん。あのね、アフリカってインフレの国が多いから、大きな買い物なんか「束」で払うわけよ。で、もらったほうはその場で数えるの。だって時間よりも現金が貴重だから。でもって、もし枚数が足りないと
(゚Д゚;)…

 あ〜〜疲れた思い出で力が尽きた。というわけで、次回はついに疲れもふっとぶコンゴ川の旅!まで行けるかなあ。。。え?キョンシー?それはまだ先の話(〃⌒∇⌒)
現地での食料にも目を配るゲン隊長
今回の脳内BGM:“お金をちょうだい”
豪華衣装の♪美川憲一♪と
しみったれた歌詞がなぜか合う♥♥
中村 美穂
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2017年9月30日更新
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