三魔女、テケ王国を行く。

カは蚊帳がたためないのカ
 朝4時、ケータイのブルブルで無理やり起床。ゆうべは2時までお札数えてて、2時間しか寝れんかった。でも大丈夫。今日はのんびり船旅。いつでも昼寝できるもんね。(結果的にはやっぱ甘かったけど)

 だが、出発前にせねばならぬことがあるのじゃ。それは「蚊帳をたたむ!」て言われても?だよね、今どき。コンゴに限らずアフリカで何が怖いって、びーどのの前回記事のごとくマラリアなわけさ。マラリア原虫に魂乗っ取られるか治療薬に殺されるかって事態、不肖アタクシも何度か経験しやした。(正直に言うと自分自身は発症したことなくて「赤血球鎌形じゃね?」とか言われてるんだけど、苦しむ同僚たちを間近に見てると、疑似体験できちゃうんだよ〜〜)

 だから何が大事って、蚊に刺されないことなんです。特にマラリアを媒介するハマダラ蚊が活発な夜に。で、眠っちゃうと気合いで皮膚呼吸を止めるとかできないからさ。蚊取り線香と蚊帳が必需品なわけ。ちなみに日本の蚊取り線香の優秀さはわが国の誇りだね。湿気てもいないのに1センチ燃えるごとに消えちゃうとか、蚊が落ちる前に煙でこっちがやられるとか、そういうのも多いんよ。特に某国製品には。

 というわけでホテルと名がつくような宿泊施設にはたいてい蚊帳が標準装備なんだけど、これがまたほぼ間違いなく穴だらけなのよ。だから蚊帳を繕う裁縫道具を持参…するよりは、蚊帳を持参なわけ。
蚊帳使用例@バリのMMTファーム
 で、アフリカじゃ天井から吊り下げる丸型のが一般的なんだけど、これまた天井の金具が壊れてたりするんで、釘とトンカチを持参…じゃなくて、今回はびーちゃん推薦の折りたたみ式!を使いました。知らなかったよ〜こんな便利なものがあったとは。スプリングが入ってて、使うときはズバって開いて、しまうときはシュルッてたためる…はずなんだけど…なぜかアタシにはどーやっても畳めない (T . T)
 17分間ぐらい格闘してたら、びーさまが来てワン・ツー・スリー・シュルッて魔法みたいに畳んでくれました。最初から呼びに行けば良かった←こういう考えだから畳めるようにならないんだよねm( ̄ー ̄)m

 さて、いつまでも蚊帳で遊んでないで早朝に出発したのは、朝のラッシュに巻き込まれる前にとっとと港へ行くためでありました。キンシャサ市街から車で1時間ほどのMaloukouと呼ばれる港からボードでコンゴ川を遡るのでございます。港といいましても桟橋があるわけでもなく、船がつけやすい砂地の岸があるだけでございます。けれども自動小銃をかついだ警備人がけっこう鋭い目をして立っていて、やはりここは間違いなく港なのでございます。

 急にまったりしちゃったのは、びーさまがパン売りのおばちゃんから買ったジャイアント馬場(歳がバレるね〜〜)のワラジみたいな形のパンがあまりに美味しかったから。それをちぎっては投げ、いや口に放り込みつつ、荷物の積み込みを傍観、いや監視すること30分。出発準備完了!と思ったら、現地用に調達した自転車を「通関」しろとか言われてまた30分。そしてついに我らがボノボⅡ号は岸を離れたのであった!♪

見た目の通り快適だったボノボⅡ号
 というわけで気分は♪ゆく川の流れは絶えずして♪…我が身も「うたかた」と思えば人生お気楽。だけどやっぱりなんだかんだで、現地に着くまで凸凹ありやんした。
ほな、また次回な♥

今回の脳内BGM:“帰らざる河”River of No Return
マリリン・モンロー主演の同名映画の主題歌。
いや、帰れないと困るけどさ。
中村 美穂
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2017年10月4日更新
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