三魔女、テケ王国を行く。

ソは外と内のソ
 食べバナが続いたんで、このへんで「出す」バナを。MMTファームで迎えた初めての朝。ニワトリのしけた鳴き声で目がさめた。追いかけるようにケータイの目覚ましがブルブル。5時半。時間を確認して、電源を切る。

 だってさあ、成田であんだけ頑張ってローミングしたのに、電波が拾えたんはキンシャサ(首都)のごく一部だけだったんよ。しかもバリ3立ってる状態でびーちゃんの現地スマホに電話して、かかんなかった(*`へ´*)

 てなわけで、コンゴ到着翌日には目覚まし専用機と化したわが愛しのガラケー(;_;) ま、フランス語もリンガラ語もアレなアタシはどうせ単独行動しないんだし、と、電話のない生活を満喫することにしたのでございます。

 さて、恥をしのんで申さば寝起きの悪さに定評があるこのアタシ、アフリカではワケあって朝からご機嫌(*^◯^*)…時差のおかげで朝5時は日本の昼時で、ちょうどわが頭が覚める時間(◎_◎)…て、しょーもないワケなんだけど、アフリカの「いなか」に行くと、もうひとつ、強制的に起きちゃうワケがあるんだよね。

 それはトイレ。たいていの場合、トイレは母屋や寝室とはくっついていない。数家族が共同で使うやつが村はずれにポツンとあったり、徒歩2、3分の裏ヤブにひっそりとあったりする。「ある」んであって、建ってるんではない。穴の上に2本の板が渡してあって、まわりはヨシズみたいなもんで囲ってある、とか、まあそんな感じ。「あれ」ばまだいいほうで、「ない」なんてこともザラ。紙を使わないし、ブツはウジやらフンコロガシやらが速やかに始末してくれるんで、人目さえ遮れれば、どこでもアリなのだ。
MMTファームのトイレは最新水洗式!ただし水の補給は人力
 だから、一般庶民はわざわざ労力や材料を使って家の中にトイレを作ったりはしない。そしておそらく経験的に(衛生上)家から離すんだと思う。半端ない量のハエがわくから。まさにヒトも生態系の一部(^o^)v

 で、MMTファームのトイレはさすがに水洗(!)で、がっちり日干しレンガでできていた。でも、やっぱり母屋からは適度に離れていた。

 で、ボノボだって木の上のベッドから出たらまず出すのだ。いわんや人間においてをや。蚊にさされたくないからちゃんと服きて、ヘビとかいたりするからちゃんと靴はいて、朝の冷たい空気の中を100メートル歩いてごらんねぇ。目ぇ、覚めるがや。といって、日本でそれを実践する気は毛頭ない。

 さてさて「ボノボを見るためには夜明け前に出発」とさんざん言ってたわりに、MMTファームについた翌日は朝寝(といっても5時半だがね)をしてたわけ…それは、前日ボノボがどこに泊まったかわかんなかったから。居場所がわかんなきゃ暗い森に入ったって探しようもない。

 だから本来はBed to bedと言ってね、一度見つけたらそのボノボさんたちに根性〜〜〜でつきまとって、見失わんようにするんよ。つまり、暗い中を歩くんは朝だけやないっちゅうこと。もしボノボを寝場所まで追えたら、帰りも真っ暗なのぢゃ。つうわけで、ヘッドランプやトーチは、朝も夜も、キャンプでも森でも、必需品。

 その電池が切れるキョーフを、ちーさまがお書きになりました。その命綱の「灯り」を、森で失くしちゃった隊長のキョーフを、次回は書かせていただきます!⌒∇⌒/
今回の脳内BGM:“川の流れのように”
マレーシアの某大河で、
船からそのまま水洗だった。
中村 美穂
今回の動画はそのものずばり(゚ロ゚)   

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2018年4月12日更新
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