三魔女、テケ王国を行く。

タはたまんねえのタ
 溜まんない話を前回書きやした。スッキリ目覚めてスッキリ出して、アフリカ生活はほんまストレスってぇ奴も貯まりましぇん。けど...脂肪は溜まっていた。アフリカに来る前に。

 かつてアタシは“野生の子”だった。10キロ超の荷物を担いで朝から晩まで山超え谷超えチンパンジーを追いかけても、キャンプに戻れば鼻歌るんるんで晩のおかずを作っていた。いま、その10キロはリュックじゃなく、内臓脂肪( ̄□ ̄;)

 思うに、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズのせいだ。何か月もハードにアフリカ歩き回って繊維質メインの現地食に順応して胃袋がでかくなって日本にもどるじゃん↗︎(語尾上げ)
でもってテレビの仕事の場合、そこからキョーフの編集&原稿書きが始まるわけよ。

 アタシが駆け出しの頃、編集はフィルムだった。映写機をコロコロ回しながらフィルムを送るとか(わかんなくても想像して下さい)、フィルムの切れっぱしを片っぱしからヒモに吊るして整理するとか(わかんなくても想像して下さい)、とにかく、編集は多分に肉体労働だった。

 ほどなくして主流はビデオテープに変わった。ロケ用のテープは当初1本20分だった(なぜって説明すると長いので適当な理由を想像して下さい)。3か月もアフリカで撮影してくれば、テープが100本超なんてこともザラ。それをとっかえひっかえ再生機に入れて必要部分をコピーしたりするので、やっぱり編集は多分に肉体労働だった。

 だが...まさかこんな時代が来るとは! PCを相手に、動かすのは指だけ。気がつくと何時間も座りっぱで、足が固まってたりする。どうしてくれるんだマイクロソフト(*`∧´)/責任取れるのかアップル(`Д´) と、食べ過ぎを棚に上げて言う。脳がカロリー消費臓器だなんて、フェイク・ニュースちゃう?

 だけじゃなくて、目もかなりやばい(◎ε◎) 映像が高解像度になるにつれ、ますます目を皿にして見るから酷使なんてもんじゃない。と、またしても加齢による水晶体の劣化を棚に上げて言う。
ゲン隊長、もしかして使徒ですか?
 でね、コンゴでほんまに思い知ったのヨ。歩けない上に、見えへんやんか!( ≧∇≦) さっそうと前を行くびーちゃんやゲン隊長の背中がかすむ!

 そんな中、さらに打ちのめされるできごとが。。。その日、夕方4時をすぎてようやくボノボさまご一行に追いついた我ら。ベッドを作ってお休みになるまでをしっかりと観察し、帰りは当然、日没後になりやした。赤道近くの太陽はストン!とほぼ垂直に落ちるから、夕暮れ時をすっとばして、あれよあれよと暗闇がせまる...

 黙々とキャンプへ急ぐなか、突然隊長が「トーチがない」と。実は隊長、初日の大雨の中で懐中電燈を失くし、「予備があるから」と余裕の発言をかましていたんですが、この日はその予備も見つからないごようす。「アタシの予備、貸しましょうか」とは言ってみたものの、全員が強歩大会みたいに歩いてる最中、リュックも開けられない。しかも隊長、こうなりゃ意地だ、と背中で語ってスタスタスタスタ>>>>>>>>>

 隊長...もしかして野獣ですか?その倒木、なんで見えるんですか?その穴に、なんではまらないんですか?でもって...
ヘッドランプをつけているのによろけまくるアタシって´Д`||

 曲がり角ってこういうことか!と、いやおうなく自覚したその日...実は、初めてアタシがきっちり野生のボノボを見た日でした。っつーわけで、次回からいよいよボノボのことを書く...かな⌒∇⌒

コンゴにもコダマはいた

今回の脳内BGM:“崖のうえのポニョ”の替え歌
ぷ〜にゅぷ〜にゅぷにゅ腹の肉!!(゚Д゚ノ)
重い!しんどい!ある〜けないm_ _m
中村 美穂
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2018年4月17日更新
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