三魔女、テケ王国を行く。

テは手に手をとってのテ
 ちづるどのびーどのも高尚にまとめた後に恐縮だが、アタシャひたすら自己の欲求に従ってボノボを追跡中。祈るように迎えた最終日の朝。ほっ!雨降ってない*^◯^/
 今度こそ!ボノボさんご一行の泊まり場所へ!真っ暗なサバンナを黙々と歩いて横切り、いつのまにか森に入り、つまづいたりよろけたりしながら急ぐこと2時間あまり!
ぎりぎり薄明るくなる前に、ゆうべみなさま(注:ボノボです)とお別れした地点に着きやした。折しも、ちょうどお目覚めのようす...♡♡♡

 ひとりがベッドから出るとあっちもこっちも一斉に起き出して、あれよあれよと移動開始。見失ってなるものか!藪々をかき分けついて行く!すると...天の助け!ほどなくして高い木に登り、食べたり休んだり遊んだりが始まった(*^◯^*)

 Nkalaと名付けたお嬢さん(注:ボノボです)が、休憩用のベッドを作り出す。1時間半前に起きたばっかなのに、もう昼寝?と心でつっこみを入れつつ、これはありがたい。ベッドを作るってことは、すぐにまた移動する気はないってこと。本日はNjoyの肩を三脚代わりに、じっくりと撮らせてもらう。
昨日の一場面。倒木の上を歩く
 隣の木では、青年(注:ボノボです)が7歳の男の子をくすぐって遊んでいる。どっちも楽しそう♡♡♡びーどのによると、男の子は孤児だそうだ。みんなで可愛がっているんやね。やがてその子は遊びモードのままNkalaのベッドへ。ストンって飛び込むと、遊びモードが伝染。仰向けでベッドのフチに頭を乗せ、逆さの顔をこっちに向けてぐりぐりと体ごとベッドを揺らすNkala♡♡♡笑ってる!笑ってるよ〜〜\⌒∇⌒/
→それが、第一回の動画です。
 楽しい...アナタも楽しそうだがアタシも楽しい。何だこの“共感”モードは!? ボノボの笑顔にもらい笑いしちゃってるこの幸せ感って?...などと思いつつも、視界に入るボノボさんたちを片っ端から撮り続ける...と、「そろそろ戻らないと」とびーさまの声が。気がつけば8時半。

 来るのに2時間かかったんだから、帰りも同じだけかかるんだよね。昼にはチャーター機が来るんだよね。MMTファームから飛行場(らしきもの)まで車で30分以上かかるんだよね。途中の村で村長に挨拶とかもするからもっと時間がかかるんだよね。わかってるけど去りがたいようぅぅぅ( TT _TT )
ああ神様!我にあと1日、いや、せめて1時間を与え給え!

 帰り道。最高スピードで歩きながら、体力だけじゃなくて頭がいっぱいいっぱいだった。曲がりなりにも将来の研究につながるビデオが撮れてホッとした気持ち。野生のボノボの笑顔に心をわしづかみにされちゃった喜び...だけじゃない。あのひとたち(注:ボノボです)昨日も今朝も1回も喧嘩せえへんかったで。ひたすらのんびり楽しそうやったん。なんちゅうか、チンパンジーならいっつも漂ってる緊張感がまるでないやん。
なんでこんなに違うん?何がこの違いにつながったん?もやもやもやもや

 と、ぐるぐる考えてたおかげで(体感的には)あっというまにMMTファームに帰着。部屋に入って、はっと我に返った。まとまんないのは考えだけじゃない。荷物が!!゚Д゚ノまだまとめてなかった!実をいうと、この日一緒にキンシャサへ飛ぶ組の松浦パパと共同通信井田記者は、今朝の森歩きに参加していなかった。つまり、荷作りできてないのはアタシだけ。あと1時間で車が出るってぇのに。きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ

 最後までまとまんないまま、最終回につづくっ

今回の脳内BGM:ヒカシューの“カウアイ”
もしも水爆実験でハナアルキ類が絶滅してなかったら...
中村 美穂
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2018年7月7日更新
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